コロナウイルスに対する日本の対応が問題視されています。実際どうなのか、他国の対応と比較して考察して見ました。
まず以下の図に要点をまとめましたので、ご覧になってください。

詳細は以下になります↓
中国
2019年12月8日
武漢市で原因不明の肺炎患者が最初に報告された。
2020年1月1日
江漢区市場監督局と衛生健康局は局地的流行の中心地とされる華南海鮮市場を閉鎖。
2020年1月5日
武漢市衛生健康委員会の発表によると、午前8時の時点で原因不明の肺炎の患者は合計59人で、そのうち7人が重症であり、他の患者の容態は安定していた。すべての患者は武漢市内の医療機関で隔離治療を受けており、死亡者はいなかった。
2020年1月11日
武漢市衛生健康委員会は、肺炎の患者計41人のうち、1人が死亡、7人が重症で、2人が既に退院したと発表。
2020年1月16日
中国国内で2人目の死者が出た。数十人が新型ウイルスに感染しており、多くが武漢の魚市場「華南海鮮卸売市場」の関係者だという。
2020年1月22日
中国の国家衛生当局は、死者数が増え、17人になったと発表。
また、中国本土で感染が確認された患者数は、湖北省、広東省、浙江省、北京市、上海市などであわせて543人。
2020年1月23日
武漢市は、人の出入りを制限し始め、武漢市内の空港、鉄道駅、フェリー、バスおよび武漢地下鉄は営業停止となり、閉鎖。
同じく湖南省に位置する複数の市も同様に市内の交通機関を停止。
2020年1月25日
故宮博物院や上海ディズニーランドなど、春節の連休で人気な中国国内の施設休業開始。
湖北省の政府は、新たに15人の死者が確認されたと発表し、中国全土での死者は計41人となった。
省内で新たに180人の感染も確認されたという。感染者数は湖北省での増加分を加えると、全土で1千人を上回ったとみられる。
2020年1月26日
武漢当局は、市の中心部で許可された車以外通行禁止にすることを明らかにした。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は、患者数2744人、死者80人であると発表。
出典:
2019年-2020年中国武漢における肺炎の流行 – Wikipedia
中国・武漢の新型ウイルス、2人目の死者 日本でも感染者 – BBCニュース
新型コロナウイルス肺炎死者17人、中国本土の感染者数は543人に TBS NEWS
新型肺炎 中国で死者80人 患者2744人に 中国保健当局 | NHKニュース
アメリカ
2020年1月21日
アメリカのCDC=疾病対策センターは、西部ワシントン州に住む男性から新型のコロナウイルスが確認されたと発表。
CDCは旧正月の連休にあわせて中国からの旅行客が増えるのを前に、ニューヨークやサンフランシスコ、ロサンゼルスの3つの空港に加えて、新たにシカゴとアトランタの空港でも中国からの乗客に対する検疫態勢を強化。
*武漢からの渡航者の入国はこの5つの空港に制限。
5つの空港でおよそ200の航空便を対象に2000人以上の乗客のチェック。
出典:
新型ウイルス肺炎 アメリカでも初の感染者確認 | NHKニュース
型肺炎 アメリカと香港 新たに感染者確認 | NHKニュース
新型肺炎の感染者確認で検疫強化 米国の5空港で入国制限 – ライブドアニュース
日本
2020年1月16日
厚生労働省は、中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の国内初患者を確認したと明らかにした。
2020年1月22日
外務省は湖北省に対する感染症危険情報をレベル3(渡航中止勧告)に引き上げた。
2020年1月24日
安倍総理は、総理大臣官邸で新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議を開催。
安倍総理は24日の参院本会議で「新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向けて全力を挙げていく」と強調した。
厚生労働省は、自民党会合で、ワクチン開発に必要なウイルス株の提供を中国政府に要請中だと説明。専門家の現地派遣を検討していることも明らかにした。
日本国政府は、帰国を希望している湖北省武漢市に滞在している日本人を、チャーター機で帰国させることを決定した。
成田空港では検疫所の担当者が中国から入国する人を対象に「健康カード」を配付する取り組みを行い、せきや発熱などの症状がある場合には必ず申し出るよう呼びかけている。
関西空港の検疫所では体の表面の温度を示すサーモグラフィーを使って発熱している人がいないか確認しているほか、検疫官が中国から入国するすべての人にせきや発熱などの症状は必ず申し出るよう求めるカードを配り、警戒を強めている。
2020年1月27日
新型のコロナウイルスによる肺炎について、安倍総理大臣は衆議院予算委員会で28日の閣議で、国内で感染が確認された場合、法律に基づいて強制的な入院などの措置を取ることができる「指定感染症」にする方針を明らかにした。
出典:
新型肺炎患者、国内で初確認 武漢に渡航歴 (写真=共同) :日本経済新聞
2019年-2020年中国武漢における肺炎の流行 – Wikipedia
令和2年1月24日 新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議 | 令和2年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
新型肺炎 空港で検疫強化 | NHKニュース
新型肺炎「指定感染症」に 国内感染確認の場合 強制措置可能に | NHKニュース
フィリピン
2020年1月21日
武漢から12日にフィリピンのセブ島に到着した5際の中国人の男の子に感染の疑い。
2020年1月23日
フィリピン航空当局は、感染拡大を防ぐために武漢からの直行便の乗り入れを禁止。
2020年1月24日
フィリピン政府は、カリボ国際空港から武漢へ向かう特別機を用意し、314人の送還を終えた。27日には、残る人たちも送り返すことにしている。
出典:
新型コロナウイルス フィリピンでも疑い例確認
フィリピン 中国人観光客460人余送還へ 感染拡大防止を理由に | NHKニュース
台湾
2020年1月20日
武漢市で働く中華民国国籍の55歳女性が桃園国際空港で入国する際に発熱があると自訴したため、すぐに病院で隔離された。
衛生福利部(保健省)疾病管制署は20日、中央感染症指揮センターの設置を発表。
水際での対策を強化する方針で、過去14日以内に中国への渡航歴があり、肺炎の症状が見られる訪台旅行者は、国籍にかかわらず届け出が必要となり、届け出後すぐに隔離とする措置を実施する。
同署は、感染が疑われる症状が確認された場合、空港や港の係員に申し出るよう呼び掛けている。荘人祥副署長は、入国後でも届け出次第、すぐに隔離とすると説明。病院で渡航歴や中国への渡航歴がある人との接触の有無などを医師に知らせる必要があり、違反者には1万~15万台湾元(約3万7000~55万円)の過料が科される。
2020年1月23日
中央感染症指揮センターは、新型コロナウイルスの感染防止対策レベルを上から2番目に高い「レベル2」とした。
水際対策を厳格化し、中国や香港、マカオからの旅行者への検疫措置を強化。
陳部長の説明や衛生福利部疾病管制署の発表資料によれば、中国や香港、マカオからの旅行者には14日以内の武漢への渡航歴や症状の有無を確認する。武漢への渡航歴と症状がいずれもない旅行者には健康声明書への記入を求め、虚偽の記載をした場合には最高で15万台湾元(約54万7000円)の罰金を科す。
症状はないが武漢への渡航歴がある旅行者に対しては訪台期間中、健康状態を電話や対面で毎日確認し、14日間追跡調査する。現居住地または旧居住地が武漢の旅行者は一律で入境を拒否する。
2020年1月24日
観光当局は感染拡大を防ぐため、中国への観光ツアーを当面停止するよう旅行会社に通知。中国からの団体旅行の受け入れ中止も求めた。
湖南省から団体旅行者158人が台湾に滞在しており、早急に台湾を離れるように求めている。
2020年1月25日
台湾南部の高雄市衛生局は、感染が確認された50代の台湾人男性が自身の過去の訪問先や接触者を隠し、申告しなかったとして、30万台湾ドル(約100万円)の罰金を科した。
出典:
2019年-2020年中国武漢における肺炎の流行 – Wikipedia
新型肺炎 台湾、感染対策レベルを1段階引き上げ 保健相が指揮 | 政治 | 中央社フォーカス台湾
武漢滞在を隠した患者に罰金 台湾、新型肺炎で :日本経済新聞
ダンスホール訪問隠す 新型肺炎患者に罰金100万円
まとめ
時系列でまとめると、日本の対応が遅いことが明らかになりました。
アメリカでは感染者が確認された当日に、フィリピンでは2日後に、台湾では3日後に対策措置を取っているのに対し、日本では初の国内感染者が確認されてから、6日後にやっと勧告を出しています。
日本ではまだ強制力のある対策がまだ取られていないです。(筆者調べ)
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